1.SV1000SでGPSを使う


遠出するとき、知らない街に行くときは、地図が必須です。
基本的には、事前に調べたり、途中で地図を見たりするわけですが、
車のカーナビのように、リアルタイムで自分の現在位置が解れば、
『地図で自分が何処にいるのか解らない』なんて事も無くなります。

今回は、GPSを取り付けたノートPCをバイクに車載する方法を考えてみました。

(以下、本文中の画像は全てクリックすると大きな画像を別ウインドウに表示します)



1.機材用意

 GPSナビ化したPCをバイクに乗せるため、今回は次の物を用意してみました。

 ・GPSナビPC
  −そこそこ小さいノートPC(今回はSONY VAIO PCG-U1を用意。バッテリは必須です)
  −GPSユニット(I・Oデータ CFGPS2。CFカードタイプの高感度GPSユニットです)
  −地図ソフト(プロアトラスW3。地図が綺麗な事で定評があります)
 ・タンクバック
 ・シガーライターソケット(カー用品売り場で購入)
 ・ヒューズボックス付きリード線(カー用品売り場で購入)
 ・ヒューズ(シガーライターソケットの制限に合わせて5Aの物を購入)
 ・裏面がテープになってるジップテープ(PCのタンクバックへの固定などに使用します)
 ・車載用DC-ACコンバータ(12V対応品を使いましょう)

 あと、工具として『はさみ』と『ワイヤストリッパー』を用意した方が良いでしょう。

 

 とりあえず、これだけあれば事足ります。

 

2.バイクに向かう前にちょっと準備

 早速バイクに向かって作業を……と行きたいところですが、ちょっと落ち着いて、車載するPCとタンクバッグの前処理を行います。
 と、言うのも、タンクバッグにPCは何とか入るのですが、チャックを完全に閉じる事が出来ません。下側だけは解放するしか無いわけです。そうなると、加速時にずり落ちたりしないかが心配になります。そこで、タンクバッグとPCをジップテープで固定してしまえ!と言う事になります。

 そんなわけで、こんな処理をしてみました。

 左上:PC背面へジップテープを貼り付け

 右上:タンクバッグにもジップテープを貼り付け

 左下:バッグに収めてみるとこんな感じ

 PCへの貼り付け時には、メモリ増設用のふたを取り外すときに困らないように、テープを分けました。タンクバッグへの貼り付けは、PCを実際に収納した状態で位置を確認するとやりやすいです。

 ちなみにこの処理を行うと、普通に下を開けた状態でタンクバッグをひっくり返しても、PCは落ちてきません。かなり強力に付いてくれるようです。

 

3.SV1000Sへシガーライターソケットを設置

 PCとタンクバッグの準備が出来たら、いよいよSV1000Sにシガーライターソケットを設置します。

 1.まず、シートを外すためにサイドカバーを外します。
 2.次に、シートを外します。
   写真中央の大きなネジを外しましょう。
 3.シートを外すとバッテリにアクセスできるようになります。
 4.続いて燃料タンクを持ち上げます。
   ネジを二つ外して、写真のように持ち上げます。
 5.バッテリからコネクタを取り外してから、
   リード線を取り付けます。
   コネクタを外すときは、必ず陰極(−極)から取り外します。
   これを間違えると、
   最悪バッテリーが爆発することも有るそうです。

   コネクタを取り付けるときは、陽極(+極)から取り付けます。
   陰極のコネクタは、
   シートを取り付ける直前まで外しておくのが良いでしょう。

 6.タンクの下からリード線を引き出します。
   このとき、タンクから出ているゴムホースを
   傷つけないよう注意します。
   穴でも開けよう物なら、ガソリンがダボダボ漏れてきます。
 7.エアクリーナーの上にリード線を通し
   写真のように固定します。

   この上にタンクが重なるので、
   リード線は多少余裕を持たせておきましょう。

   ここまで来れば、リード線の必要な長さが解るので、
   余分な部分は切ってしまいます。

 8.リード線をタンクとフレームの間から取り出し、
   写真のように固定します。
   カウルの上のソケットを固定したい部分にジップテープを貼り、
   ソケットを固定します。

   あとは、リード線をカウルの中で
   ソケットの端子に接続すれば完了です。

   あと、カウルの内側にもジップテープを貼る事で、
   ソケットを格納できるようにもなります。

 

4.使用感とか

  とりあえず、実際に使うとこんな感じです。

 

 なお、揺れによるHDDのクラッシュの危険性ですが、普通に乗っている程度であれば、ほとんど問題は無いかと。
 あと、GPSユニットが抜けるのを防ぐために、輪ゴムで固定してみました。

 現在の判明している問題は、以下の通り……

  1.液晶のチルト角度が調整できない。
  2.走行中にプラグがソケットから抜けそうになる(多分振動)。

 とりあえず、液晶のチルト角度については、もうちょっと考えないといけないですね。昼間の視認性が悪すぎます。


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